[恨むよ]

中学生の頃、母親が俺の部屋に来て夜遅くまで談笑する事がよくあった。
俺も母親も夜型人間なんで、話しが合うと夜中まで話してた。

ある日、12時を超えたあたりで
それまで笑いながら話し合ってた母親が突然押し黙って、
「・・・早く寝なさい。」と言い出した。
突然腹の具合でも悪くなったのかと聞いても
「うん・・・ちょっとね。」といまいち要領を得ない返答だったが
まあ別に気にする事も無くその日は寝た。

そんな事はすっかり忘れた2〜3年後ぐらいに
何かの拍子にその時の事を教えてくれた。

母親と対面していた俺の背後の大きめの窓の外を女性が横切ったらしい、
見えなくなる間際にこちらを見て母親と目が合ったと。
女性は全くの無表情。しかも俺の部屋ベランダも無い2階、、

その後も数年その部屋に住んでたが
もう窓の外が恐くて恐くて、、
最後まで黙っとけよな、と母親を恨んでたw

こうやって書いてるといまいち恐くないかもしれんが
俺は今でも窓の外が恐いw


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