[懐いてきた犬]
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友親:久しぶりだね〜元気にしてたかい???

俺:えぇまぁ…でも最近なんか疲れが抜けなくて

友親:ん〜…………………ところでその犬は????どこかで拾ったのかな???

俺:えぇ…森の近くで拾いました

友親:………………………俺君悲しいことだけどね私にはその犬が見えないんだよ………

俺:!!!!!!なに言ってんですか!!!あなたまで俺をからかうんですか!!

友親:違うよ、からかって何かじゃない、その犬は既に死んでいて俺君に憑いているんだよ……………寂しかったんだろうね……………飼い主に捨てられて……………

俺:………………

友親:私がお経を読むことも出来るが、犬も君に成仏させて貰いたいだろう……………コレを持って行きなさい

渡されたのは、御守りみたなもと巻物みたいなもの、

友親:読み方は友に習うと良い……………それと俺君………生き物は一人では生きていけない…たとえ死んでしまってもね…………どうかその犬を恨まないでやってくれ…

俺:はい…………

友に読み方習ったが上手く読めない…………友親が言うには綺麗にお経を読めたとしても本気で相手を事を思っていないとだだの長い独り言…気持ち込めて丁寧に読めばきっと伝わる!!!!らしかった



帰って犬に向き合うきちんと正座をして犬に向かってお経を読んだ…………………クゥーンクゥーンと泣いていた…………別れたくないよ、寂しいよ!!!!!
って感じに俺には聞こえて来て、俺も泣きながらお経をひたすら読んだ

何十分、何時間たったか分からないが、涙と鼻水で顔がぐしゃぐしゃになりながらも俺はお経を読み続けた……………………
犬はもう目をつぶりぐったりしている…………体が透けて向こう側が見えている……犬の体はゆっくりと溶けて行くように消えていった……消えた後…………………犬を拾った森の方から遠吠えが聞こえてきて
俺はやっとこれで終わったのか…………天国に行っても頑張れよ!!!!!と祈りながらお線香を上げて家に入った


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