[噂の検証]
俺の実家の近くの裏山にとにかく長い階段がある。 
階段を上っていった所に社があるということを 
高校生の時に聞いて、肝試し感覚でそこへ行くことに。 
色々とそこに関する噂があったのだが怖い話好きには堪らなくて 
「そこに行けば必ず霊が見れる」「丑三つ時に呪いの儀式を[未だに]している」 
「自殺者が多数発見去れている」「もの凄い数の地蔵が置いてある」 
「変なうめき声が聞こえる」「いつも徘徊している爺さんに声をかけると凄い速さで追いかけてくる」 
等々。 
まぁ、噂に過ぎないので怖いと思いつつも全部あるならある、無いならないを検証しようという事に。 
集まったメンバーは7人。 
怖がる奴は極力排除して、霊を信じてない、若しくは信じているが怖くは無いという者ばかり。 
取り合えず上記の6つを検証 
過程は、まず7人で集合。懐中電灯持参。 
丑三つ時の件もあり登山時間は1時に。(3時だと全て見終わる頃に5時ごろになりそうなので) 
階段の下は駐車場の為、下に自転車を止めて上がり始める。 
駐車場は電灯があり明るく怖さは全く無く、上り始めて途中 
電灯の明かりが見えなくなるあたりで懐中電灯を点火して進むことに。 
異常に長い階段の為途中で疲れてくるが、遠足気分と夜中に皆で遊んでるという事の 
方が勝っており気にならなくなる。検証を兼ねているので時々階段の脇に行ってみたり 
したが特に何も無し。10分ぐらい経つと一度階段が終了。続きの階段があるが左にも 
道があり、その道をまずは行って見ることに。ずっと行くと変なうめき声みたいなものが 
微かに聞こえた為、その方向へ。呻き声は「アーーーー」っていう感じで赤ん坊の様なもの。 
全員が確認出来た為聞間違いでは無い様子。ずっと行った先で道が終了。特に何も無し。 
その後再度階段まで戻り又上り始める。 
上り始めて数分後右側の茂みを照らしてた奴が何かを発見。 
木の上からロープが吊るされており、枯れた花束がビニールに包れておいてある。 
薄気味悪くなるが、検証の自殺の残骸の発見とする。 
それからは少し背筋が寒くなり始め皆無言を避け始める。 
階段にもどりずっと上っていくと、広い場所に出た。左側には未だ上に続く階段があり、 
右側に再度小道があった。 
そこの道をずっと行った時に空気が止まる。辺り一面に風車と地蔵あり(百体以上)、 
その一つに一人女の人が座ってお祈りしてる。時間は2時半ぐらいの為その光景があまりにも 
奇怪で怖くなり皆逃げ出す。下の階段に逃げ出そうと思っていたけど、何を血迷ったか 
一人が上に行ってしまい、集団心理なのかそのままそいつを追う形に。 
その後上でぜぃぜぃ言いながらどうするかを話ていると社を発見。 
火事で燃えた残骸のようで神社の様な感じ。そこの横にある御神木らしい木に 
びっしりと藁人形と五寸釘らしきものを発見。そこで「かーん、かーん」と言う音が 
神社の裏側から聞こえて来た為静止状態になる。 
続く