[凄まじい夢]
なんだかよくわからんが、凄まじい夢を見た。 
もちろん、夢オチじゃない。 
俺が夢の中で歩いていると、バス停があった。 
男の人が一人座っていたので、一人分くらいスペース空けて隣に座る。 
すると、女の人がそのスペースに座ってきた。 
女の人になぜかコーヒーを勧められるが、断る。 
しばらくすると、コンビニの袋を持ったおじいさんが来たので、少し詰めて、隣に座らせる。 
おじいさんは袋からコーヒーを出して僕に勧めたが断る。 
しばらくすると、なぜかうとうとしてくる。 
んで、隣にいる女の人に寄り掛かって寝てしまった。 
ここで目が覚めたのだが、まだ終わらない。 
とりあえず、起き上がって部屋を出ようとするのだが、ふらふらでうまく歩けない。 
ふいに、まばたきをすると、またいつの間にかベッドに寝ている。 
起き上がってまばたきをすると、ベッドに寝ている。 
この行為を三回くらい繰り返してから、まぶたを指で開きながら起き上がったが 
何か凄まじい力で目が閉められ、またベッドに。 
なんだかやたら眠い。 
このまま、寝てしまおうかと思い、諦めそうになったときに気付いた。 
さっきの夢の中の人たちは、間違いなく男と女だったはずだが、顔が全く思い出せない。 
それに対して、おじいさんの顔ははっきりと覚えてる。 
そして僕が夢から覚める直前に、おじいさんの顔も見えなくなった。 
たまに、幽霊は顔がはっきりしない、という話を聞いたことを思い出した。 
もしかして、あそこは生と死の狭間だったんじゃないかという気がしてくる。 
これは、いやがおうにも起きないとマズイと思った僕は 
とりあえず、何か叫びながら必死で跳ね起きて走り回って眠気を覚ました。 
で、今それについて書きながら気が付いたことがある。 
僕は、夢の中で眠ることで現実に戻ってこれた。 
夢の中でおじいさんや女の人が、やたら僕にコーヒーを勧めてきたのは、 
夢の中で眠れないようにするためだったのかもしれない。