[そこにいたのは]
これは中学の頃の話なんだが、一年の秋頃から引き籠もりに近くなっていたんだ 
たまに学校に行くと、昼休みに図書室と、図書室のある三階から、二階に下がる階段にある絵を見るというのを繰り返していた 
        
とある日も、そうやって、階段から絵を眺めていたらしいんだ、俺は 
ちょっと暗めの少女の絵なんだけどね 
        
        
でだ 
実際のところ、その日は学校を休んでいたんだ 
たしか昼は寝ていたんだったな 
じゃあ、そこにいたのはなんだったんだろうか 
安直にドッペルゲンガーとか、そこらかもしれない 
もしかしたら、休んだからこそ、今もこうやって生きれてるのかもね