[寒気]
中学の頃の話 
私はその頃、学校で色々あって不登校の状態だった 
夜早い時間に眠って深夜3〜4時に起きて深夜番組を見てシャワーを浴びるのが毎日だった 
いつものように寝ていたんだけれど 
突然目が覚めた 
まだ1時か2時だった 
何かに驚いて起こされた気がした 
いやな夢を見て目が覚める事がたまにあったから、また何か嫌な夢を見たんだとすぐ思った 
その頃私の部屋は寒かった 
でも、潔癖症になっていたから汗をかく事に抵抗があって暖房はつけなかった 
寒い部屋でいつも生活していたから寒さには慣れていていつも平気だった 
それなのにその夜は寒さに耐えられなくて、暖房をつけた 
この時の寒さは普通の寒さじゃなかった、布団にもぐっても寒かった 
朝になって警察が来た 
深夜に何か気づいたことは無かったか聞かれた 
すぐ向かいのマンションで人が飛び降り自殺していた 
その時、気づいた 
私が「何か」に驚いて目が覚めたその「何か」は飛び降りて地面に落ちた時の音 
深夜のあの寒気は室温じゃなくて、近くに人の死体がずっとあったから何か感じていたんだと思う