[不気味な女の夢]
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で、そこのドアの下から反対側真正面の部屋を見たとき、薄気味悪い髪長い女が無表情のまま、アッチもドアの下から、目をかっぴらい見てるんです。
で、首を伸ばして顔をその隙間からにゅぅーと、少し出し来て止まると
笑うというより、ゆっくり唇をひきつらせる様に微笑みました。

自分の体がピキンと固まってしまって視線も、そらせないでいると、その女は手足を地面につけ、トカゲのような速さで

ペタペタっ!とこっちによって来たんです。


丁度、目の前まで来た瞬間に「うわっ!」と起きるともう誰もいませんでした。

ここからは意識はハッキリしていて、起きた後、自分の筋肉が有り得ない位、痙攣してたのを覚えています。

凄く怖くなり、急いで周りを確認してから、スニーカーに足を入れ、ダッシュで出ようとすると、歩き出してすぐ左足に針で刺された様な痛みが走り、靴を脱いで中を見ると爪切りで切った様な爪が何個も左のスニーカーに入ってたんです。
もうその場で気持ち悪くなり、店を出ると外は朝方で自分はパニクっていてすぐタクシーを拾って帰りました。
家の近くで降りて、近くにあったゴミ捨て場に靴と靴下を捨て裸足で呆然として帰りました。
その日以来、漫画喫茶に入れなくなり、ちょくちょく夢で漫画喫茶でトカゲように走って来る女の夢にうなされるようになりました。


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