[鬱憤]
彼岸の時の話。 
車で2時間の所にある実家の墓参りに家族総出で行った。 
家族が墓掃除しているときに、妙な眠さにおそわれたので 
疲れたからちょっと座ると言って、墓の近くに座ったら寝てしまった。 
子供の頃の夢を見た。 
祖母が「キチジ(魚の種類)がねぇと飯食わねぇ!」と母に怒鳴ってる様子だった。 
子供の頃はキチジを買ってきて食べさせればいいのに、と思ってたんだけど、 
今改めて魚屋で見ると一匹3000円〜5000円の魚を毎食要求、そのため家はお金が無く、 
買えないからというと「この嫁は飯を食わせない気か!」と祖母が怒鳴っていた記憶が 
ある。今思えば嫁いびりだ。 
おかげで学校の体操服も買えず、母が近所の同級生の家から捨てるような体操服を 
もらってきてはそれを着させられていた。だから貧乏の子供として小学・中学ともに 
常にクラスでハブられてた記憶もよみがえった。 
夢の中で、思いつく限りの罵詈雑言を浴びせて祖母を何度も蹴った。 
布団の上で背中を丸めて泣いている祖母を蹴っ飛ばすたびに妙な満足感を感じていた。 
なにか胸の中のつかえが消えていくようで、すっごくさっぱりした。 
目を覚ましたら、いたのは病院。 
父が無表情でこっちを見ている。おかしいと思って聞いてみたら、 
キチガイみたいな顔をして墓に向かってののしりながら俺が墓石を何度も 
蹴っていたらしい。一通り蹴ったら突然崩れるように倒れたので病院まで 
父が車で連れてきたという。 
墓石は上の部分(○○家之墓と掘ってある部分)が下に落ちて壊れたとも聞いた。 
俺は足首から下を固定され、右足の親指の爪が割れている。 
後悔はしていない。あの夢で、子供の頃の記憶が祖母による母に対する嫁いびり 
だったとハッキリ分かった。 
今でも思う。 
絶対あのババア、地獄にたたき落としてやる。