[別荘恐怖症に」]

3年前、仲間達と旅行に
宿泊先は友人Aの2階建別荘
現地に到着後、スーパーでBBQの材料、酒を購入してわいわい気分

夏、BBQとくれば怪談話
BBQの火と少しの灯りの中で話し始めたんです
1話、2話、聞いたことのある話、初めて聞いた話と
お酒が入るとトイレが近くなる
男は立小便する為に移動し、済ませて戻る
『あれ?Aは?』
『小便じゃないの?』
『あ、帰ってきた・・・ん?』
Aの横にもう1人いるんです・・・皆、見てる
徐々にAが近づいて・・・すると、もう1人が消えたんです
・・・
A『どうした?』
『いや、何でもない』
そんなこんなでBBQ怪談も終わり、部屋に戻ることに
こっからがまた恐怖でした・・・

別荘、広いLDK、ベッドルームが4部屋
1部屋に2人ずつ寝る形になりました(書き忘れていましたが、男4人、女2人)
自分はAの隣の部屋、Cと同じ部屋になりました

まあ、まだ寝るわけではなく、リビングで酒を飲みながら談笑していたんです
下戸なCが先に寝、D子も部屋に戻り、部屋には自分、A、B、E子となりました
数十分経過した頃でしょうか?
Cが下りて来たんです
C『おい!いい加減にしろよ!!!』
自分・A『何が?』
C『壁とか叩くなよ!』
やってない・・・
A『俺達、ずっとここにいたけど・・・』
E子がD子を確認しに行ってみたんですが、爆酔していたとのこと・・・

沈黙

TVの音だけが流れ、嫌な雰囲気に・・・
寝ようか?
誰かのそんな一言で解散になり、部屋に戻ることにな

正直、許されるなら帰りたかった
幽霊とか良く見るんで、嫌だな〜って感じになっていました

C『てか、本当に誰も?』
自『うん』
C『Aの横にいた変なのが関係あるのかな?』
自『さあ・・・』

パァァァンッ!

1階から凄い音が聞こえ、Cと部屋を飛び出しました
A、Bも出てきて、一緒に1階に
1階リビングの窓2面が割れていたんです
呆然とする中、D子、E子も下りて・・・直に泣き出し
もう、何が何だかで・・・

とりあえず、怖いので、2Fに全員でいることにしました
布団だけ持ってきて、雑魚寝
恐怖で混乱しているのか、どこかしらで音がしているような・・・
いえ、しているんです
ミシッ・・・ドンッ・・・パシッ・

皆、寝付けたのか?
静まり、寝息と外の自然の音だけが聞こえるようになっていました

ドンッ

近くで音がし、飛び起き、辺りを見回しましたが何も無く
大きな音がしたのに、皆は寝たまま・・・
凄い恐怖感が襲ってきまして、布団をかぶり丸まりました

ドンッドンッドンッ!
ドンッドンッドンッ!

部屋のドア?を叩く凄い音
ヤバイ!と思った瞬間、Aが起き上がり凄い勢いでドアを押さえたんです
自『A!』
A『ヤバイ・・・と思って』
A『俺、ベッドにいたじゃん、窓の方を見てたんだけど・・・何かが覗いていたんだよ!』
自『まじかよ・・・』
A『さっきから視界に何かが入ってきていて、何かは分からないんだけど、ついてくるんだよ・・・』

その後、Aと自分は起き続け、多少の音はしましたが、無事に朝を迎えることができました
Aに昨日、Aの隣に何かがいたという事実を告げ、Aが小便をした現場に行ってみたんです
そこには、木があり、誰が彫ったのか木の下らへんが人の形をしていたんです
素人ですが、日本酒で清め、花と先行を供え謝りました

それから自分は別荘、コテージ恐怖症になってしまいました・・・

窓ガラス
皆で割り、直したのが1番痛かったですw


次の話

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