[まるはっちん]

旧阿部倉トンネル跡 怪奇話2
「まるはっちん」
<前置き>
この話は21年前の実話に「都市伝説」なるものを組み合わせたものです。
皆さんは元高見山関(現 東関親方)が出演していた「丸八真綿」のCMをご存知ですか?
「ま〜るはっちん。ちゃらんちゃらんちゃちゃちゃ、ちゃらんちゃらんちゃちゃちゃ、
まるはち〜ん。はるはち〜ん」というとてもお寒いバックミュージックの中、元高見山関が踊るのです。
最後にきめ台詞として「(ジャジャジャジャジャン!)マルハッチ!」と叫ぶ元高見山関。
お寒さベリーナイスです。
現在の「郷です!GO!」とは違います。
このCMを覚えていらっしゃる方・・・・比較的気分の悪い思いを出来ますです。

今から21年前の話である。
当時、私は小学五年生だった。
隣のクラスにはいわゆる「知的障害者」の「*川」君という子が在籍していた。
親御さんが「健常な子供と一緒にどうしても教育を受けさせたい」と無理を言って「特殊学級」入学を拒否したため、学校側は仕方なく「通常クラス」に編入させていた。
この子はあまり目立った問題行動は起こさなかったのだが、ただひとつだけ問題があった。
何故か「丸八真綿」のCMのまねが大好きで、突発的にところかまわず始めてしまうのであった。
「ま〜るはっちん。チャランチャランチャチャチャ、チャランチャランチャチャチャ、まるはち〜ん。まるはち〜ん。」と歌いながらクネクネと踊りだしてしまうのだ。
当時、このCMは高見山関(現 東関親方)が出演している事で有名だった。
クラスの連中は「いつもの事」と相手にしておらず、隣のクラスにいた私は「異常な雰囲気」をいつも感じ取っていた。
秋になって学芸会の季節となった。今までは「*川」君は蚊帳の外だったのであるが、親御さんが「息子も学芸会に参加させて欲しい」と校長に直談判し、学校側はしぶしぶ「*川」君の参加を認める事となった。

つづく