[ドアを叩くモノ]

大学生時代、男友達と二人でよく俺ん家で遊んでいた。
2階建てボロアパートだったけど、近くにコンビニもあり生活するには不自由なかった。

ある日、その友達と家で飲んでいたんだけど、夜中の2時になって酒が切れたから
友達が近くのコンビニへ買出しにいってくれた。俺はコタツに入ってごろごろしてた。
コンビニまで歩いて3分もしない距離なのに15分経っても帰ってこない。

おかしいなと思っていたらいきなりドアをノックする音が聞こえた。俺は友達が帰ってきたと思い
鍵を開けようと玄関に向かったが、次第にドンドン!!ドンドン!!とノックの音が大きくなり
俺は友達に「おい!近所迷惑だからやめろ」とドアを開ける前に言った。
しかし、ドアと叩くのをやめない。尋常じゃない様子でドアを揺らしている。
鍵を開ける瞬間、俺は何とも言えない嫌な予感がして、鍵を開けるのをためらった。
しばらく2分ほどそれは続いた。
俺はなんだか怖くなってコタツに戻った。すると俺の携帯電話にメールが一件。読んでみると買出しに行った友達から


「 絶 対 に 開 け る な 」


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