[仏壇の前で]

寝れないついでに話しよーっと
昔々、私は体が弱くて高熱でよく寝込んでたとさ
 私が熱出したら、家の北側にある部屋の御仏壇の前で寝かされたが
一度だけ母が横でうたたねした事があった
母の体験談である
母は看病疲れでウトウト
しかし完全に眠ってはいなかったらしく
 深夜の事、、母が何かを感じた瞬間、『バーーン!』
と勝手口を開け
ドスンドスン!と大きな足音とともにそれはやってきた
目をつむるものの見えるらしい、顔を真近で覗き込む男

声を出せないでただただ母はじッと私の横でいたそうで
その男はスーッといなくなる、、
かと思えば、また『バーーン!』と勝手口から入ってきて
また『ドスンドスン』と大きな足音を立てて母の顔を覗き込んで来た

 その男は『もう来んけんの』と言い
仏壇の横のガラス戸をガラガラーッ!ビシャーン!と大きな音を立て
出て行ったそうな
(母はそれが死んだ義兄だったと、、)
母は腰を抜かし歩伏前進のうに隣部屋の父の所まで行き
説明するも取り合ってもらえなかったとさ
戸を開ける音と歩く音は凄まじい音だったそうな
私は覚えていないが、信じてしまうのは何故かな?ハテハテ


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