[痴漢撃退]

25年前。小学校4年生の時の事の話です。

家からすこしはなれた駅ビルで友達とマンガの立ち読みをしにいきました。
そうしたら痴漢にあいました。
相手は大人に見えました。
そこの本屋さんは立ち読みできるけど痴漢も多いところだって聞いていて
最初は普通に逃げてたんですが、
離れたところに行っても追いかけてきて、
友達といっしょにいても遠くからチラチラみていて
怖かったけどどうしようもなくてとにかく皆で自転車で帰りました。

家に帰ってちょっと安心して
痴漢にあった事とかは不愉快ですが
もう家に帰ったし安全だと思って。夕方の再放送のアニメとかみていました。

ピンポーンってドアのチャイムが鳴ったので
「どなたですかー」って言って
鍵あけて、魚眼レンズのとこのぞこうとしたら
ドアがバーーンてひかれて、腕さわられて
「はやくあけてよー」ってドアの外の人が大声だしてる。

ドアはチェーンがかかってるのであかないのだけど
そのスキマから腕伸ばして「あけろよー」って言うの。
その「あけろーっ」って言ってるのはさっきの痴漢なんです。
子供だから馬鹿で、なんか怒られた気がして
ドアを開けようとしてまたドアノブに近づいてしまったら

腕がにゅるっと入ってきて私の胸を揉んだんです。
生まれて初めてですよそんなの
怖いときって本当に声が出せないです。

とにかくドアを閉めました
でも、当然腕というか手が挟まって閉まりません。
ドアは内側から押すタイプ 外開きなので子供の力では締め切れません。

私が出せた言葉は「おにいちゃん」だけでした
そのとき家には小学校6年の兄がいました。

まだ5,6歳くらいの子供の頃祖父の家に行った時物置の隅の壁に
何か赤いインクのようなもので文字を羅列していたのを見たことがあって、
その時はよく読めないし気にしなかったけど、
最近祖父の家に行った時ふとそこを見てみると
「親指」って文字が何十個も大量に書いてあった。
よく見るとあれは血文字のようにも見えた。

背筋が寒くなって急いで去ったけど、
祖父には結局このこと聞いてないなぁ、何か怖くて。

兄が私に替わってドアを閉めようとしてくれました。
警察を呼んで窓から叫べといわれました。
私が居間に行こうとしたらドアのチェーンが外れました。
もしかしたら外れてなかったかも
とにかく兄が二の腕とおなかのあたりを掴まれていました。

下の弟(小2)がきてフリーズしてました
私はそのとき初めて理性的になり、弟に110番するようにいい
弟をみた瞬間、本当に一瞬で冷静になりました。

そして、兄と男が何故か傘盾にいつも入っている
1m位の鉄製の釘ぬきを手にしました。
多分、それで何度か男を突きました。
途中で兄が変わって私は無理やりドアを閉めました。

弟は何故か110ではなく119に電話してました。

玄関に
つぶれた爪と指のさきが落ちていました。
怒られるのが怖くて、警察が来る前に私が隣の家の庭に投げ捨てました。
特に追求されなかったのも怖いです

痴漢はちょっと離れたところにすんでいる高校生で
小学校のころから性犯罪おこしてたらしいですが
未成年なので放置されていました。

これでおしまいです。
事件のあった実家がなくなった記念カキコ


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