[鉄板の蓋が]

おれん家は結構古くて(築150年くらい)、増築した二回に俺の部屋がある。
家の脇には井戸の跡があって、もうコンクリで覆われてて、落ちないように鉄板でフタがしてあり、誰も使わない。
その井戸が部屋の窓から見えるんだが(西の窓から見下ろすとすぐそこにある)、さっき見てびっくりした。
鉄板がメコってサランラップに指突っ込んだみたいに変形してて、2mくらいフタしてた部分から吹っ飛んでた
そしてコンクリについた井戸「から」伸びたべちゃべちゃの足跡。井戸へ向かった足跡は見当たらない。
そもそも1cmの鉄板が変形する事がありえないんだが、変形するなら音がするはず。でも何も聞いていない。
意味が分からないというか、歩いて何かが出てきたなら、まだ近くにいるのだろうか。
それを考えると部屋から出られない。


次の話

Part156menu
top