[トミノさん]

あのさ・・・声に出すと呪われるってやつ「トミノさん」の文章をどっかのスレで見かけて
「へ〜、なんか本物っぽくって興味深いな〜」
とか気軽に携帯の画面メモリストに保存してたんだ

確かに読み返してみるとなんだか不気味、目で追ってるだけでブルッって寒気を感じるほどに
じーっと眺めてると、なんだか思わず
「声に出してみようかな」
と思った。本当にどうにかしてたと思う
声に出してぶつぶつ言ってるとだんだん怖くなってきた、背中から頭にかけて悪寒というかゾクゾクが止まらなくて
やけにスラスラ次の語句が口から出てくる、だんだん自分の声がなんか他人の声みたいに思えてくる
お経をそばで聞いてる感じ。それか男の人が低い声で呪いの言葉を吐いてる感じ
すると頭の中に女の人の顔が浮かんできたの、「顔」しかもう覚えてないけど、顔面蒼白で目をつむって落ち着いたような「顔」
すると突然目とカッと見開いて、口をあんぐり開けた顔になったのよ
その時点ても十分に不気味だったんだけど、次の瞬間目と口からダラダラと赤い血液が
・・・そして目の前が真っ赤に染まってく・・・
  
「ギャーッ!!!」

叫んだよ、うん、オレが。ハッと気づいたら携帯たたんでた。
文章自体そんな長くないから、読むのにはそんな時間かかんないと思う
ケド、途中からおそらくトランス状態になったから、文章を全部声に出したのかわかんない。
きっと「呪われる文章」って思いながら読んだからこんな奇怪な体験したんだと思う。

それでもオレ、ヘヘッ、来年になったら結婚するんだぜ?


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