[クリスマスの夜]

クリスマスの体験。
クリスマスになっても、彼女のいない俺は1人寂しくY県にある菊川と
言う所にある、酒造蔵に日本酒を買いに行きました。
酒を買った頃には結構日も暮れて、薄暗くなっていたので、
1人ドライブ開始。あえて、山道。
鹿や猪も見ることができ、満足して山奥で一服。そしたら足元に紙切れが、
よく山奥に、紙切れや、衣類が落ちているのって見ますよね。
それで、何気なく拾い上げてみると、何か書いてある・・『おまえ、今日ひま?』
どっかのガキが授業中に友達に書いたものみたいだった。クリスマスに1人の
俺は、思わず苦笑いして『そのとうり』と呟いちゃった。これがまずかった。
どうやら山に捨てられた人間の道具は、山に居る何かが利用するみたいで・・。
一服終わってから俺はニガイ気持ちで車に乗りました。出発と。
なんとエンジンがかからない。『勘弁してよ』って言いながら何度もトライ。
結局かからず。仕方が無いので、他の車が来るのを待ってたんだけど、
結局通らず。当然だけどね。

なんとなくさっきの紙切れが気にかかって、『実は暇じゃない』って呟いたら
エンジンがかかった。『ゴメン、行くわ』って断わってから発進。
これもまずかった。怒っちゃったみたいで、何時までたっても街に着かない。
かれこれ1時間ほど走って、たどり着いたは観光名所。
ガソリンも減ったし、これ以上無駄に走るとマズイと思って、自動販売機の前で
休憩。明かりが嬉しい。120円入れるがジュースが出ない。
そんな俺をからかう様に、強風。もう嫌になって、唯一の民家に突撃。
明かりはついているが、誰も出てくれない、大声出しても気付かないみたい。
完全に怖さと嫌さで、パニック。とりあえず、酒を瓶ごとかっ食らう。
やけになって飲酒運転。独り言『お前も飲めって』を口にする。

気が付いたら、温泉街。明かりが嬉しい。美しい。
そのまま、無事帰宅。家で飲みなおす。
そこで気付いたよ。二本買った酒が、一本しかないことに。
まあ、クリスマスは誰かと過ごせってことですよ。
一人身は家からでるなということかも。


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