[呪いの電話]

今から10数年前、当時低学年の消防だった俺は
近所の仲の佳い友達に誕生日会を開いて貰った
昼飯を済ませてから集まる、というのがそういう集まりの慣例だったため
13時くらいからそれは始まり、俺達子供は外に野球をしに行った
その日はギラギラと太陽が照って、酷く蒸し暑かったのを覚えている
はしゃぎ回っていた俺達は、時間が経つのも忘れ、
野球だけ無く、かくれんぼやだるまさんが転んだ等でも遊んでいたが
太陽が赤く傾いているのに気付いた
そろそろご馳走の時間だというのを俺達は思い出し
親たちが待っている家へ急いだ

人数が結構居ることもあり、かなりのご馳走の数である
ただ、まだ全部が終わっているわけでは無かったらしく
まだ時間がかかるとのことだった
ちょっとした時間暇になったのだ
俺達子供はやることが無かったので思い思いの行動を取り始めた

そんな時、俺はふと思い出した事をそのまま云ってみた
「なぁなぁ、呪いの電話って知ってる?」
俺は特に仲の良かった亮介(仮名)に話しかけた
「え、どんなの?」
戸惑い顔の亮介を連れて
俺達は玄関にあるダイアル式の古ぼけた黒電話に向かった

続く