[謎のURL]

私は何かとんでもないものを知ってしまったのではと思い、
すぐにラボを飛び出して寮に帰った。翌日まで誰とも話すことが出来なかった。

次の日の朝。私は再度ラボに出向いた。そして、昨日のウェブサイトが気の
せいであることを信じてURLを開く。

現れたのは同じく薄暗い部屋の画像だった。しかし、今回は床に倒れているのが
丸裸で仰向けになっている女性だ。左乳房に大きなナイフが刺さっている。
口、鼻、耳から血が流れている。
写真の下にはまたも一文が添えられていた。
"A bitch in Michigan, aged around 30, Killed by me today"

すぐに私は大学警察に行き、警官に相談した。しかし、まだウェブがまったく
メジャーでなかった頃だ。「ウェブで殺人者が犠牲者の画像ファイルを掲載
している」といっても、うまく理解してもらえない。それに恥ずかしい話だが
私の稚拙な語学力も足かせになり、取り合ってもらえなかった。

恐怖と好奇心が一緒になった独特の心境で再度ラボに戻り、そのウェブサイトの
URLを入力してみた。

すると、その日数時間前まであった画像はすでになくなっていた。その代わりに、
なぜか私の住所と電話番号が書かれていた。その後にメッセージが一文。

「You are the next star on my Web.」

私は持ち物のほぼ全てを友人に譲り、2日後に帰国した。ミシガン大学で経験した実話です。

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