[学校の開かずの間]

小学校の時の俺の特技はキーピックだった。休み時間になると友達と学校中に繰り出し屋上の鍵を開けてゲームしたり理科室の鍵を開けて薬品混ぜて遊んだりしてた。


そんな中忘れられない思い出がある。友達と今度は先生達も殆ど入らない屋根裏に行ってみよう!って話しになった。


早速休み時間に屋根裏に通じる扉に向かった。鍵を開けて中に入ると異様な空気が漂っていた。殆ど暗くて見えない。 友人は電気のスイッチを探している。不意に顔に何かがあたった。「何だろう…」パッ…っと唐突に明かりがついた。友人がスイッチを見つけたらしい。


「ギャァァァァァ!!!!!!」


友人達は絶叫しながら部屋から出て行った。俺は動けなかった。部屋には一面お札が貼ってあり散乱してる机のなかで一つだけ立ってる机にコックリさんセット一式。そして俺の頬にあたってるのは首吊り縄…


どうやってかえったのかは分からないが気がつくと自転車置き場に居た。


あれ以来キーピックはやめた。


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