[悲鳴]

以前努めていた会社の先輩の話。 その先輩(女性)は関西出身のため、関西のなまりがあったのだけど、
自分は東京の人間なので、その言葉で書きます。(そのままの関西なまりで書くと間違えてしまうので)

会社には車で通っており、先輩はいつもの通い慣れた道を走っていた。
普段ならば全くバックミラーなど気にならないような場所で、なぜか気になっていた。
何かが写り込んでいる。 しかし、その日はあまり気にしないようにしてそのまま帰宅。
次の日、その道を走ると時に昨夜の事が気にかかった。バックミラーを気にしながら走っていると、やはり何かが写り込んでる。
しかし、何かがわからない。
その事を会社の同僚に話して同乗してもらい一緒に確認することに。
助手席からバックミラーを覗く同僚には何も見えない。しかし、先輩にだけは何か見える。
不思議だな・・と思いながらも帰宅。
そして、しばらく考えたのだが、その何かってのが君が悪いとかじゃなく、
何か知っている物のような気がした。
翌日、同じ所でバックミラーを・・ そのときにわかった。
「昔つきあっていた彼の顔に似ている!」はっきりとわからないけれども、そんな感じがした。
その昔つきあっていた彼というのは関西にいた頃の彼だし、まだ携帯があまり普及していなかった頃だったので、
その後、その彼がどうしているかとかもわからなかった。もちろん、連絡等も、全くない。
そこで、今でも連絡のとれる関西の友人に電話をして、これまでのいきさつを話した。
すると、その友人は・・
「あぁ、あなた知らないんだよね・・彼、何年か前に亡くなったんだよ・・」と先輩は話してくれました。
先輩はあまり怖くなかったからか、「でもさ、なんで今頃でてくるんだろう?そういうのって、
亡くなった時とかじゃない?」と、笑いながら話してくれました。


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