[遺影が訴える]

このスレのまとめサイトを読んでいた時の事。
Part1から読み漁りPart5まで進んだ頃に、何か視線を感じた。
部屋の中には私一人しかおらず、1歳の息子は寝室で眠りこけている。
視線は正面…机の上から感じた。
机の上には2歳の誕生日を目前に病死した娘の遺影がある。
「それ以上読んじゃダメ」
そんな事でも訴えているのだろうか?写真なのに、やけに瞳に生気がある。
遺影をそっと撫で、気のせいだと思って読みすすめていると、
カタカタと小さく音がした。地震かと思ったが、何も揺れていない。
正確には、部屋の中は揺れていない……
パソコンと遺影の載った机だけが、カタカタと揺れているのだ。
え?…何これ?
暫くすると揺れも収まり、まだまとめサイトを開いたままにしてある
モニターに、ふっと目をやった時…
ぶつっ!と音がして、パソの電源が切れた。
びっくりして、思わず軽く後ろに仰け反った私の首に
「何か」がひやりと触れた。
娘の遺影は、その「何か」を見ていて、
それが良くないものだと知らせようとしていたのだろうか?


次の話

Part145menu
top