[出てけメール]

ある高校の高校生5人が、心霊スポっトであるアパート跡に探検に行くことにした。
近所でも出ると噂のアパート跡である。
5人は夕暮れ時、そのアパートに向かった。

そのアパートは辺りが暗くなると、不気味な姿になる。
五人も最初は圧倒されたが、中を見ることにした。

一階の廊下、部屋を探索し、いよいよ二階に上がろうと階段を上っている途中、いきなり
「プルルプルル」と音がした。一人の携帯電話が鳴ったのである。

5人はすっかりビックリしてしまう。
「いや、わりいわりい」
サイレントモードにしてなかったのだ。
着信はメールだった。一応その場でメールを確認するとなんと
(くるな でてけ)
というメールが届いている。アドレスは知らないアドレスだ。
なんとなく5人は気持ち悪くなり、建物からでた。

建物から出て分かったが、なんと五人全員に、差出人不明の同じメールが来ていたのである!

だがそのとき、一人が
「まて、これN川のアドだよ」
といった。N川とは五人と同じクラスで、いじめられている生徒である。
5人も頻繁にイジメに参加していたので、
「きっとN川は、俺たちが心霊スポット行くって言ったの聞いてたんだよ。それで普段の仕返しにこっそり着いてきてこんなメール送ったんだ。」と考えた。
そして
「あいつまだ近くにいるかも、探してボコろうぜ」って話になった。
だがそのとき、一人が口をひらいた


「あのさ、俺にもそのメールがきてるんだけどさ・・・」

「俺今日携帯買ったばかりでEメールアドレスとか登録してないんだけど、それでもメールって届くんだっけ?」

おわり


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