[長いトンネル]

今から20年近くも前の話。
免許とりたての厨房の自分と、友人数人で夜のツーリングへ出かけたはなしです。
長崎の某トンネルを抜け、数台の原チャで走っていたのですが、とある白○トンネル
の前で自分の原付が突然不調になったんです。
いきなり、15〜20k。
そのときは、先頭を走っていたのに、トンネル前で最後尾。
しかたなく、そのまま走っていたんですが、みんな見えなくなり一人でトンネルにはいりました。
初めてそのトンネルを通ったんですが、むちゃくちゃ長い。
出口が見えない。
そのまま走っていると、バックミラーにテールランプの灯りが映っていました。
対向車は、すれ違っていません。
やばい、と思い、ミラーは見ないようにして、凄く長い時間トンネルを走っていました。
トンネルをようやくの思いで出るとすぐ自販機の明かりが煌々と照っています。
中からはそんなもの見えません、出口は真っ暗だったんです。
はぐれてしまった仲間を追いかけて、捕まえるとかなり長い時間待っていたようで、
口々に事故ったのか?と聞いてきたのでトンネルの不思議な出来事をはなしました。
すると、
トンネルは、そんなに長くない。入り口から出口の自販機の明かりが見える。
ということです。
もう一回戻り、(というか、当時はその道しかありませんでしたので)通過すると
確かにものすごく短いトンネルでした。
数年後、怖い話、として知り合いの女の子たちへしゃべったんですが、そのうちのひとりの子が
泣き出しまして、『あたしの叔父さんがあそこで事故で亡くなった。ごめんなさい。』
まるで、作ったようですが、こういうこともあるんだなぁ、と。

続く