[中古レコード]

ある日、中古レコード店に一人の客が 来て「このレコードの 雨の日と月曜日は」のところの部分に何かを引っ掻くような変な音が入っている、と言ってきた。
実は そのレコードの前の持ち主とは...

ある高校(中学?)の放送部に所属する一人の女子学生が 放課後一人放送室に残って
大好きなカーペンターズのレコード「雨の日と月曜日は」を時間の経つのを忘れ繰り返し聴いていたら、
なんと用務員のおじさんが 中に誰もいないと思い、放送室の鍵をかけてしまった。あせった女子学生は
「まだここにいるんです、あけてください!!」と何度も叫んだけれど 扉が厚いせいかおじさんには聞こえない。
こんなところに閉じ込められたら1ヶ月以上は出てこれない。明日からは夏休みが始まるのだから。
女子学生は必死でドアをたたき、叫び...
夏休みが終わり、学校が始まった朝の日 放送室からは 一人の女学生の死体が発見された。
その少女の手の爪は壁を引っ掻いたらしく 剥がれていた。

と、こんな感じだったかな。他にも怖いのあったけど このエピソードのが一番怖かったので今でも覚えてる。テレビの怖い話より 暗闇で一人聴くラジオの怖い話のほうが
もっと怖さの度合いが大きいと思った。あの頃録音しておけばよかったのにな、と思う。

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