[お盆は家いる]

11時頃になりSのビビリが他の3人にも伝染してしまい4人はガクブル。
Sの意見で庭のおかんの軽自動車に避難しようとなった。(田舎なので施錠なし)

Sの家は古くからの農家なので周りは全て田んぼ。隣の家までは50M程はなれていた。
車は暇なのでラジオとお菓子などを持ち込み4人でいると、
ちょっとした旅行気分になりふたたびテンションがあがっていた。

深夜1時をまわったあたり(オールナイトニッポンを聞いてた)突然ラジオのチューニングがおかしくなった!
それと同時に周りの田んぼの蛙の合唱ががピタリとやんでしまい、まさに無音状態
あせってラジオのチューニングを調整しても時折ノイズが入るだけだ。

と、その時ふいにノイズにまじり男の声で「○×▲※違う…違うぞ…○×▲※の方だ…」と声がラジオから聞こえた
(声のバックにデンデン太鼓?みたいな音がしてた)

チューニンングしてた俺はまじでしょんべん漏らすほどびびった!
すぐラジオを消したが4人はパニック。
とその時突然Sが近くの山を指差し「なんやあれ!」と叫んだ。

Sの家の近くの山の頂上にK神社(ここは地元では色んな怪奇現象などで有名。後日工房時代もK山で怪奇現象体験)
付近より光る玉?(肉眼でみえたので結構でかいはず)が列になり山肌を舐める様に下っていた。
数百メートル離れていたので観察してると地上の田んぼに下りた後、こちらにゆっくり近づいて来た。

4人は怖くなり家の中に入り敷いてあった布団に潜り込み息もひそめて固まっていた。

暫くすると遠くの方からカチャカチャカチャと音が聞こえて来た。しかもだんだん大きくなってきた。

家の前付近まで来たかと思うとそのまま家の壁を通過して、隣の部屋に入って来た。
ガチャガチャ音に交じり人が10人程が歩く音。
全員恐怖の為金縛り状態でじっとしていた。

音は隣の部屋を通過してそのまま反対側にだんだん消えていきました。

数分後金縛り状態がとけSが泣きながら親戚の家に電話をして迎えに来てもらった。

後日ばあちゃんから詳しく聞いた事だが、昔この付近で落ち武者狩がありK神社に逃げ込んだとの事。
それ以来落ち武者の霊が出て落ち武者狩をした人々は恐れた(伝法なので事実は不明)

落ち武者の霊を弔う為Sの家の近くに石碑を建立したらしい。
事実Sの家から100メートル程離れた田んぼの横に古くて丸い石碑がありました。

隣の部屋にもし居たらどんな体験をしたかと思うと恐ろしい。
ちなみに翌年はSはうちに泊まりにきたw


あまり怖くなく正直スマンカッタ


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