[エリート]

以前六本木の有名なうどん屋でバイトをしてた時の話。
ある日上層部からエリート社員みたいなのが派遣されてきた。
こいつが割りと育ちが良さそうなんだけど人と上手くコミュニケーションが取れない事と気に入った女の子などに話かける事が出来ずに名刺を渡して「夜中に電話して」みたいな事をしていたのでスタッフの間で嫌われていた。
ただ腐っても上層部のこいつにこびれば時給が上がるかもしれんと思った俺は仕方無いのでこびていた。
そんなある日こいつを常にシカトしていた女性スタッフにが茶碗を割ってしまった。
上層部の社員仮にTとする。
Tは近づき「おいおい気をつけてくれよ」っと注意した。
忙しい店だったので女性スタッフは聞こえなかったのか無視をしたするとTは小さな声で「俺の事無視するなんて許さない」と呟いた。
この時俺はこいつは本当は文句をつけたいんだが怖くてつけられないんだなって思った。
しばらくしてだんだんと仕事がきつくなってきた。
時給の割りに合わん
そう思った俺はTに辞めると告げた
するとTの態度が豹変
店の外に出た俺の後ろからスーツに身を包み髪をキチンとオールバックにした大の大人が「バーカバーカ辞めろ辞めろ!俺は凄いんだ!うるせ!うるせ!」と叫びながらバンザイするように手をふりながら追いかけてきた。
正直最初は気持ち悪いと言うより面白くて笑った。なんて痛い奴だと思いながら
そしたら制服を着替えてる間も延々と「俺は凄いんだ!バーカバーカ俺は凄い!凄い!」などと叫び続け流石に気味が悪くなってしまった
着替え終わった俺は「気持ち悪いから辞めてくんない?」っと言った
そしたら「うるせーバーカバーカ俺は凄いんだ!」っと叫ばれた
もう何を言っても仕方無いと思いその場を後にしようとしたらTは店に戻り塩を持って「食らえ!やったーザマーミロ」などと叫んでた。
正直困惑した六本木一有名なうどん屋の支配人の本性がこんなものだったとは薄々は感じていたものの人が人をその人の持つ空気みたいなものだけで一声に嫌うには理由があると思いました。

以上が自分の体験した話です。
怖い気持ち悪いが合わさった出来事でした。
普段真面目な人間がこのような裏の姿を持っているのに恐怖を覚えました。


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