[はじまり]

まだ私が学生だった頃、幽霊が大好きだった。いわゆる心霊マニア(?)ってやつだ。
よく地獄先生ぬ〜〇〜を読んでいてある時、載っていた幽霊を視る方法が目に付いた。
漫画ではU時型磁石に糸をくくりつけて暗い場所で吊してそれを見つめ続け、次第に白いもやが見えるようになり、そして霊視できるようになる少女が描いてあった。
好奇心と遊び半分だった。私は漫画に載っていた通りに試してみた。
夜に布団を被って完全に真っ暗にしてうつ伏せになり、磁石を吊してみた。ちょっとマヌケとかこの姿は怪しすぎる女だよなぁとか見えたら面白そうとか考えたり、やっぱり未知のモノを視る人ってスゴいなぁ〜とか色々考えていた。
しばらくしてもなにも起きない。
ていうか眠い。眠すぎる。一瞬眠りそうになって思わず磁石の角に頭をぶつけた。
気が付いて磁石を見直してみた。頭をぶつけたせいで吊した磁石がクルクル回っていた。


布団を被って完全に真っ暗なハズ…。

眼には確かに磁石が見える。もやがかかってるみたいに白く。眼の錯覚かと思って布団から出て周りをみてももやなんか見えない。
でも磁石だけには見える。
眠かったし怖かったせいもあってその日はその後すぐ眠った。
この事がきっかけなのか、学生時代の一番いい時期は心霊体験ばかりでいいことが無かったことは言うまでもない。

皆さんの興味がわかなければ続きは書きません。ノンフィクションのバカな体験ばかりですので。


注:霊を視る方法は自己責任でお願いします。心臓の弱い方、車の運転が下手な方、ビビリさんはやらないでね。でないと


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