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[怖がる弟]
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そこには・・・当然Bがいたわけだ。
「なんだよ!?うるせぇな!」
「いいから部屋いれて!絶対鍵閉めて!」
非常に激怒していたAもBの様子を見て頭が冷えた。
AはBを部屋に入れて、言われたとおり鍵を閉めた。
「・・・で、なに?俺もう寝ようとしてたんだぞ?しかもあんなうるさくしやがって。」
「兄ちゃんさ、1つ聞くけど、リビングでなんかなかった?」
Aには思い当たるフシがあった。
しかし、気のせいだと思いたかったのであえてそのことは話さなかったらしい。
「なんかさ、喉渇いたから麦茶飲もうとして台所行こうとしたら、声聞こえたんだよね。で、怖くなったからやめて
部屋戻ろうとしたら視線感じんの。振り向いたらなんか赤く光ってて。それがだんだん近づいてきたから、逃げてきた。」
Aはそれを聞いてさっきのことを思い出した。
みるみる恐怖がこみ上げてくる。
Bの話を聞いてさっきの出来事が気のせいではないと実感してしまった。
「でさ、部屋出るの怖いから今日この部屋で寝ていい?」
まぁBはかなりチキンだから、知っていたAもそれを聞いて同意した。
1人で怖い目に遭うよりは2人でいたほうがいいと考えたらしい。
布団は1つしかなかったが、そんなことは仕方がない。
AとBは寝ないようがんばっていたが、その後たいしたことは起きず、Aは先に寝てしまった。
しかし、Aは寝る直前、不自然なことに気づいた。
それはまた後でのお話

そういえばBなんで俺の部屋にきたんだ?Aの部屋のほうがリビングに近いのに・・・
そう思いながらも、Aは眠りへと向かった。

朝起きると、そこにBの姿はなかった。
部屋に戻ったのか、と思いAも着替えて朝食を食べにリビングにいこうとドアノブを捻った。
ふと気がついた。
「鍵しまってるじゃん」
声に出して言ったそうだ。
ならどうやってBは部屋から出たんだ?
急にいやな感覚に襲われたAは慌ててBの部屋に向かった。
ドンドン!!
あの時Aはどうしたのかと思ったよ。
Bの名前部屋の前で叫んでノックしてんだもん。
「何?兄ちゃん?おはよう」
眠そうにBが部屋から出てくる。
「お前昨日1時くらいに、俺の部屋来たよな?」
「行くわけないじゃん。なんで?」
「なんか変なの見たとかいってただろ?」
「てかその時間は俺もう寝てるよ。」
ではあの時Aが部屋に入れたのは誰だったのか・・・?


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