[手をなめる女]

 私が小学校の頃、通学路で軒下に座って、手をペロペロしている年齢不詳な
女性がいました。雨の日以外はいつも座っててうつむいているから顔も見ないまま
過ごしてました。 夕食時、その女性の話を姉(11歳上)にすると姉もみてたと
それを聞いていた両親が姉に
 その家のお爺さんが毎日、軒下で鳴く猫に窓から熱湯をかけた。その頃妊娠してた
娘さんの子(孫)が、いつもみる女性とのこと。
 それからも毎日のように彼女を見ました、まるでグルーミングの様な仕草と
たまにもらす子猫が鳴くような声をいまも覚えています。


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