[真夜中のピンポン]
2ヶ月前に5階のこの部屋に引っ越してきた。
夕飯時に旦那に近所の飲み友達から誘いの電話があり、待ち合わせの場所まで車で送ってあげた。
旦那を送った帰りの車中で子どもが寝てしまい、抱きかかえながら自宅までの階段を気合で上がった。
その後旦那から友人宅に泊ると連絡があったので、私も布団に入る事にした。

目が覚めた。
気が付くと玄関チャイムが鳴っている。
ピンポン・・・・・・ピンポン・・・・・・ピンポン・・・・・・
『え?何?・・・・誰?』そう思いながら布団から出る。
時計を見ると午前二時半をまわっていた。
『(旦那が)帰ってきたのかしら?』
そう思いながら部屋の電気はつけずに、リビングのドアをそっと開けた。
すると、真っ暗のはずの玄関に薄明かりがさしてる。
誰かがドアを開けていた。
『sdfj@言うありう@イ這うr意ウェウr:おうg@ふじこf』
私はパニックになった、そして『さっき帰ってきた時鍵をつけたまま部屋に入ったかも!』
外灯の光が逆光になり、相手の顔が見えない。
『どうしよう・・・どうしよう・・・・誰かが入ってくる・・・あぁ』
良く見るとドアにはチェーンが掛かっていて、それを上下に外そうといじっているようだ。
チェーンが掛けてある事で少し安心し、と、同時にドアが閉まった。
『なんだったんだ?』っと思ったとたん、また、ピンポン・・・ピンポン・・・

ピンポン・・・ピンポン・・・ピンポン・・ピンポン・・ピンポン・ピンポン・
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン

『??????????????????・・・!?』
『もしかして・・・旦那? そうだ!旦那だ! 鍵持ってるからドア開けれたんじゃん!』
そう思って玄関に近づき、スコープで一応確認してみた。
誰も居ない・・・・

ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
スコープから人影が見えないのにチャイムが鳴っている。
旦那が驚かそうとふざけているのか、しばらくすると鳴り止んだ。

恐くなりそのまま布団に飛び込んだ。
旦那は予定通り友人宅に止まって朝帰ってきた。
一体アレはなんだったのか?


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