[中古のコタツ]

今から4年前の年末、俺はコタツが買いにヤ○ダ電気に行った
だが運が悪い事にコタツ売り場に行く途中に前から欲しかったデジカメ売り場に
向かう事となってしまい見事に2万円のデジカメげっと!
おかげでコタツを買うお金が無くなり複雑な気分のまま電気屋を後にした。
「くそ、今年はこれ以上大金使えねーなあ、参った。」
と1人で喋ってた。
するとリサイクルショップが視界に入った。
店の外には机や布団が置いてあった。コタツもあるかも!
店中探してみたら有りましたコタツちゃんが!!!
ちっちゃいけど布団付きで3000円。
見た目も全然汚れてなかったから即買いしました。
そのコタツを車に積んで帰宅。
デジカメとコタツをいっぺんに手に入れるなんて、いい新年が遅れるぞい!
・・・と、この後悲劇が起こるとも知らず俺は浮かれまくってたのであった

帰宅後、コタツ布団を念のため干して机は綺麗に雑巾で拭いた。
色はピンクで女っぽかったが気にしないでおこう。
お次はデジカメを取り出し説明書をじっくり読んでいた
(ドサ)
ん?・・・あー
なんと、外に干してたコタツ布団が竿から落ちやがった
「きたねーな、ざけんなよ」などと言いつつ泥が付いた布団を払おうとした時
何か違和感を感じた。だが早くデジカメをいじりたかったからそんな事は気にせず
また竿に干した(この違和感は後ほど)
夕方頃、干してた布団をといれてコタツを起動した。
あったかーい。久しぶりにコタツに潜ったもんで感動モンだった。

夕食・風呂を済まし、酒を飲んで、時間は0時を回ってた
その日は勿論コタツで寝る事にした。
寝てからしばらく経ったと思うが
急に何かが体中に絡みつく感触がしてすごい苦しい・・・
コタツで寝てたからか暑くて汗かきまくっていた。
汗で服がべた付いてるんだなと思いコタツの電源を切ってまた寝ようとした瞬間
「はぁ〜はぅぁぁ〜」
何か聞こえた。何か近くに居る!人の気配がしたんだよ。
そして俺の頬に何かが触れた。冷やっこい何かが・・・。
「うぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
俺は大声で叫んで一気に立ち上がって部屋の明かりを付けた
もう心臓バクバクで息切れしてた。
ふと体中を見てると髪の毛が俺の体中に絡まり付いていた
俺はスポーツ刈りだから髪はこんなに長くはない
てか、俺の体だけでなくコタツ周辺に長い髪の毛が大量に散乱してた
昼に干してた布団が落ちて拾った時も長い髪の毛がくっついていたのを思い出した。
コレはやばいぞーと時計に目をやったら2時を回った所だった
ダチに電話をするかコンビニで時間を潰すかと急いで部屋を出た

それから朝までコンビニで時間を潰し、ダチに電話して事情を説明して
一緒に部屋まで来てもらった。
最初は馬鹿にして全然信じてくれなかったダチだが部屋中に散乱した
髪の毛を見て多少は信じてくれた?と思う。
ダチと話し合った結果、そのコタツを即処分する事となった
業者に任せると、いらん出費になるので車で山まで捨てに行くことに
人や車が通らない事を確認してコタツを崖みたいな所から放りなげてやった。
いい買い物して喜んでた前日が嘘みたいに最悪な結果になってしまった
あのコタツは一体なんだったんだろう、リサイクルショップに文句を言っても
ジャンク品と分かってて買った俺の負けだろうしな・・・
しかし、あの夜の何者かの息遣いと髪の毛の長さからして女だったな
なんだったんだありゃ。

だがこれで終わりではなかったのです。
コタツを捨てたのが原因か分からないのですが、奴がまた俺の所に現れて
えらい目に遭ったのです。その話はまた今度という事で


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