[別の人]

深夜いつものように仕事を終えて帰ってくると、(東京都・練馬)
専門学校時代の友人のK(千葉県・船橋)から久しぶりに電話がありました。
「たった今なんだけどさ、変な電話があって・・・、
何か電話の向こうで知らない女の息づかいが聴こえるんだよ、窓開けてとか、家に入りたいとか言ってるし。
俺そんな変な女の友達もちろん居ないし、気持ち悪い!って電話切ってやったんだ。
そうしたらさ、すぐまた電話が掛かってきてさ、お前はもういい・・・別の人・・・って言ってきたんだよ、
だけど、そんな気味悪い奴に誰が友達教えるか!って言ってやろうと思ったらさ、
女が解った・・・って電話切りやがったんだよ!」
「解った?解ったって言ったんだろ?どういう意味だよ?」
「そう!そこなんだよ!俺さぁ、もちろん何も言ってないぜ、頭に浮かんだっていうだけでさ・・・。
もう東京に残ってるの俺とお前くらいだろ?専門時代につるんでた中だと、
それだけなんだけど何か気になってさ。」
「そういえばお前、外から掛けてんのか?随分うるさいぞ周り。」
「そうだっ!今、俺んち、電話止められてんだよ、(プーで家賃払うのがやっとだったらしい。)
そもそも電話なんて掛かってくるはず無えよ!」
とにかく僕は電話はそのままに急いで戸締まりをチェックしました。
「すまん、なんか嫌な予感がしたから玄関と窓見てきた。」
言ったとたんベランダに面した窓に トン って何かが軽く当たる音がしました

続く