[林間での出来事]

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その二人―仮にAさんとOさんとします―の体験はこんな感じだったそうです。

二日目の昼、二人が食堂で昼食を食べていると後ろで話し声がする。
振り返ってみると、誰も居ない。
空耳かなと特に気にもせずに食事を続けた。
すると今度はバタバタと足音がする。(複数だったらしい)
五月蠅いな、と振り向くと誰も居ない。
呪われると嫌なので誰にも言えなかったんだそうです。(ビビりすぎ;)

誰も信じてくれないことは解っていたのでもう言わないことにして、
集会が終わるとすぐに部屋に戻りました。
恐怖でテンションが下がってしまい、その夜は何もする気になれずに
集合写真を撮るとすぐに寝てしまいました。

家に帰ってから足音や話し声が聞こえるようになった、と皆言っていました。
私も勿論聞こえました。まぁ、ビビりすぎて幻聴聞いてただけかもしれませんが。
テレビが勝手についたり消えたりするとか、風も無いのにドアにつけてるベルが鳴るとかいうこともありました。

でも、それよりもっと怖いことがあったんです。
それは、最後の夜に撮った写真。
よく見ると、一番怖がっていたNさんの肩に小さな手が乗っているのです。
心霊写真なんて初めてみたので本気で吃驚しました。
これ以上怖がらせるのはいけないのでNさんには黙っておくことにしました。

今でも偶にこの話をします。その度にまた何か聞こえたりするのですが。

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