[確執]
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おかしな事が2年以上続いたある日、Aおばちゃんが倒れた。
病気も何もなく、原因不明だった。
危篤状態が何日も続き、かなり危険な状態にあった。
Aおばちゃんの娘さんは霊的な物だと思い、そういう物を見る人の所へ行った。
(霊媒師な何かだと思われ)
娘さんは一人じゃ心細いっつーので婆様も付き添いでその人のところへ行った。

娘さんがその人(霊媒師/仮にBさんとする)に説明し終わると
納得したように頷き、婆様にこう言った。
Bさん「お願いがあります。」
婆様「はぁ、私にできることなら・・・」
Bさん「何年か前、あなたに関わりが深い方が亡くなってませんか?」
婆様「えぇ、2年程前にMというのが亡くなりましたが・・・それが何か?」
Bさん「その方とこの娘さんのお母さんは、仲が悪かったでしょう」
婆様「はい、とても・・・」
Bさん「そのMさんはですね、とてもゴウの深い人(未練のある人)でね・・・
 一番上が天国、あるいはあの世だとしたらMさんは一番下にいる人なんです。
 とてもじゃないけれど、今のままでは成仏できない。
 まだ遺品や何やら、Mさんの家に置いてあるでしょう?」
婆様「あらかた整理はしたんですが、まだ残ってます」
Bさん「すぐこれらをMさんに持たせて(供養)下さい。
 それから、生前Mさんが好きだった物をお供えして、 お供えした物は海に捨ててください。」
婆様「あの・・・それとAさんと何か関係があるのでしょうか?」
Bさん「Mさんは、Aさんを向こうへ・・・あの世へ連れて行こうとしています」
婆様「え!?」
Bさん「MさんはAさんの肩に憑いています。
 このままではMさんもAさんも報われません。
 逝くところへも逝けません。
 どうかMさんの遺品をMさんに持たせ、お供えをしてください。
 お供え物は1週間に1度。
 お供え物はその日のうちに海を捨てる。
 これを3ヶ月程続けて下さい」

婆様はBさんに言われた通り遺品を供養し、お供えを続けた。
その間に何度かMおばちゃんを家で見たそうだ。
婆様「Mちゃん、どうして?アタシはMちゃんのために教会にお祈りもしに行くし
 お供え物もしてる。
 なのにどうしてまだいるの?
 早く向こうへ逝っちゃって!」
婆様はMおばちゃんを見かけるたび、こう言ったそうだ。
(Mおばちゃんはキリスト教だった)

Bさんの言うとおりにしたからなのか、
あるいはAおばちゃんが頑張ったのかはわからないが、
Aおばちゃんはなんとか回復した。

婆様「Mおばちゃんの着物や何やらはまだ残ってたし、
 ニャンはウチにいたから気になったんだろうねぇ」
私「ニャン、誰にも懐かなかったしね・・・
 Mおばちゃんが好きだったんだろうね・・・」
私も婆様もこの話しをしながら泣いてしまった。

この話しを聞いた夜、どうやら私ら(私と従姉妹家族)が来たせいか
Mおばちゃんが家に来たっぽい。
夜中まで私一人で起きていたら屋根を歩く音がした。
始めカラスが屋根にいるのかとも思ったが、
どう考えても人が歩く音だった。

長いし文才なくてスマソ。
他に聞いた話も後でうpすると思う。


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