[墓石のトリビア]


土方やってる親父の話も

ある山の中で仕事してた時のことだ
堆肥になりつつある枯葉と、葉っぱの隙間から差し込む日の光と
時折ざわざわって揺れる風の音と鳥の声が、ちょっと気持ちいい現場だったらしい
ショベルでえっちらおっちら、そりゃもう調子良く掘り進むと、
がしょんとなにかにショベルが当たった
石かな?と思ったんだけれど石ほどの強度もなく、それは簡単にショベルが突き抜けた
石にしては珍しい音がしたので、他の仲間たちも何気なく覗き込んだら、なんと
異 常 に 伸 び た 髪 の 毛 と 人 骨
親父がショベルで突き壊してしまったのは、どうも土葬された人間の瓶だったらしい
親父達が慌ててそこを埋め立てて、現場を後にしたのはいうまでもない

そこの工事を中止した理由→岩盤があったので工事ができなかった と上には言ったらしい


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