[夫婦喧嘩]

ちょっとしたトラウマになった洒落にならなかった話し

ある日、食事中に親父とお袋が喧嘩をした
怒りまくる親父に対し、冷静に、かつ冷ややかに受け答えするお袋。
ブチ切れた親父は刃引きしてある日本刀を持ち出す、狼狽える俺、我関せずと
御飯を黙々食べ続ける姉、親父がお袋に日本刀を振りおろそうとした瞬間、お
袋は親父の懐に素早く潜り込み股間を突き上げる形で掌底、親父は「ウッ」と
両頬を膨らませ床にダウン、思わず自分の股間を掴む俺、それを見て吹き出す
姉、お袋は髪の毛をかきあげて床に落とした日本刀を拾い、居間に投げ捨てた
後に「てめえ!私に向ってぶっこんdxんjfsxvああsこいや!」と真っ赤な顔で
訳の解らない罵声を上げ、中腰状態で倒れた親父にボックンボックン蹴りを入
れる、涙目で震える俺、そこで姉がレフリーストップ、お袋を宥めながら一緒
に2階に上がって行ってしまった。

残された俺と「う〜ん、う〜ん」と苦しむ親父
2階からは「キャッキャッキャッ!」と、女陣の笑い声。
その内親父は立ち上がり、フラフラと家を出て行った、俺は何も声を掛けられ
なかった。

2階から降りて来たお袋と姉、しかし俺の震えはまだ止まらない、俺の対面に
座りそんな俺の姿をずっと見つめながらニヤニヤする姉、お袋は台所で何事も
無かったの様に洗い物をしている、そんな状況に俺は頭がクラクラ心臓バクバク!
すると姉が急に俺の胸に手を当てて「何アンタ心臓ドキドキさせてんの?笑え
るー!」と、ウキャキャと腹抱えて笑い出す、それを見て「ははは・・」と愛
想、且つ泣き笑いの俺。

それからは夫婦喧嘩になると、お袋は睨みだけで親父を黙らせるようになった。
もちろん俺は、お袋はおろか、姉にさえ逆らえない身体になってしまいました。


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