[テレビに映るもの]

中学3年のときだ

もともとすんでいたアパートが取り壊されるため
立ち退きになることになった。
仕方なく他のアパートを探していたんだが
霊感をオレ以上に持つ(当時ね)親が
アパートを探していた。もちろん霊感的なところで探してるわけだ

すると、いい場所が見つかったらしく
オレと一緒に見に行くことになった。
入った瞬間、オレは「うわ、なんかやべぇなぁ」
と、直感的に思ったんだ

しかし、親は気に入ったらしく
子供なオレは歯向かうことは許されず
強制的に決定。引っ越すことになった。

引っ越してからはオレの予想が当たったらしくラップ音が
よくなる家だった。霊感が鋭いくせに
怖がりな親どもは家中の電気を
つけっぱなしで寝るんだよ。

それでもラップ音はやむわけもなく
なっていた。

そんなことがあっても即引っ越すわけにも
いかなくてしぶしぶそこに住んでいた。
それから数ヶ月して中学卒〜高校入までの
若干の期間の間、おれはヒッキーになっていた

夕方に起きて、朝方に寝るという生活をしていた
だから、オレが起きている時間帯は親はとっくに寝ていた
この短い期間がオレにとって恐怖の期間だった

夕方に起きて、飯を食い、ゲームにひたすら没頭
こうやって生活をしていると
気づけば夜中になっているもんだ。

オレはトイレに行きたくなった
部屋を出るとすぐに居間で
部屋の目の前にテレビが置かれていた
その頃は変な現象もなくなり
オレの部屋以外は真っ暗な状態だ

部屋を開けると部屋からこぼれる光が
テレビのブラウン管に反射するだろ?
それを何の気なしに見たオレは
凍りついた。

続く