[サリーさんが見たもの]

以前このスレで一度だけ紹介した「サリーさん」。
地元では知らぬ者のいない最強の占い師!

ここでまた彼女絡みのエピソードを紹介しよう。

サリーさんは30年くらい前からそう呼ばれているが、(魔法使いのように占いが当たるから)
私の祖父から聞いた所、実際の歴史はもっと古く、
戦後まもない頃から占いをしていたらしい。

ただサリーさんは空襲によって家族を失い、もともと耳が不自由だった事もあり
ろくな職にもつけず生計を立てるため、売春婦をしていたらしい。
その片手間に占いを初めた所、よく当たると評判になり今に至るワケだそうだ。
・・・さて前置きはこれくらいにして、これから話す事は、「本当にあった事件」で
遺族や関係者の事を考えると公表すべき内容ではないかもしれない。
だからこの事件を知っている人も、そうでない人も場所や個人の特定や詮索は避けていただきたい。
・・・特に興味本位の軽率な言動や行動は「あなた自身」に災いが降り掛かる可能性があるので止めていただきたい!
以上の事を守って頂けるのを特にお願いしておく。


・・・それではお話しましょう。

サリーさんの占いスタイルは「顔視」した上で、結果がかかれた「封筒」を渡す。
依頼人と会話をする事はない。
なぜなら彼女は生まれつき、耳が聞こえないからだ。

・・・これは知人から聞いた話。(以下、私と表記します)
あれはロサンゼルスオリンピックのあった年の年末。
・・・私は同僚の青木(仮名)と一緒にサリーさんに占いを受けていた。
いつもはニコニコしながら占い、黙って封筒を差し出すサリーさんだが、
・・・青木の顔を見るや否や、突然顔面蒼白になりガタガタ震えだした!
そして知人を含めあと10人程行列していたのに、
突然慌てて店をたたみ、逃げるように帰ってしまった!

私と青木はポカーン状態。
私は冗談で
「あのサリーさんの慌てぶりは普通じゃねぇ。
おまえもうすぐ死ぬんじゃね?」
とからかった。
青木も笑いながら
「はは・・・ヤベーな。俺死ぬかもなw」
だが顔は真っ青で、かなりビビってるようだった。

その後飲みにいき終電もなくなってしまい
私は青木が近くのアパートに住んでいる事を思い出して泊めてくれぃ!と頼んだ。
だが青木は
「ワリィ。今日女が泊まりきてるから又今度な!」
と断られた。

私は冷たいヤツだな!とは思わなかったが、
彼女が待ってるんなら普通もっと早く帰るはずだろうと思った。
そして何より、私より明らかにブサイクでアニヲタな青木に
本当に彼女がいるのかという事が気になった!
・・・別れ際、青木はボソッと呟いた。
「なぁ・・・あの婆さんの占いって本物なんかな?」
私はその時、青木に女がいるかどうかの問題の方が重要だったので、
「あんは汚いババァなんてインチキとかハッタリに決まってる。気にすんな!」
と軽く流した。
青木は少しホッとして帰っていった。
そして私はタクシー乗り場に向かうフリをして小走りで青木のアパートへ向かった。
「あんなアニヲタでロリコンと付き合う女の顔を見てみたい!
だから先回りしてやる!」
ただそれだけの理由で。

青木の部屋は駅から歩いて10分程のアパートの二階だ。
私は先回りして青木のアパートの前からそっと様子を伺った。
・・・見ると青木の部屋の前に女性が立っている!
細くて背の高いスラッとした女だ!
顔は美人だが、物凄く怒りに満ちた形相をしている。
そりゃこんな時間まで、男に待たされてたら怒るよなぁ
と考えていると青木が帰宅してきた。

続く