[三つのキーワード]
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外に出た瞬間、開放された気分になった。
まずはコンビニにダッシュしておにぎりを食べた。
それからもう、あの部屋には戻りたくなかった。
明らかに俺はおかしい。
取り付かれたように、あの3つのワードに関することを読んでいる。
目的は俺には分からない。
恐怖と諦めと苦痛が一時的にでもなくなって、おにぎりを食べた後安心感からか泣いた。

そして公衆電話から実家に電話した。
母親が出た瞬間に、俺は泣きながら全部話した。
始めは「?」って感じだったが、
俺のおかしい言動を聞いて明日すぐに来てくれると言った。
俺は絶対に自分の部屋に戻りたくなかったから、友達Mの家に行った。
部屋にMがいなかったから、アパートの下でずっと待ってたんだけど、
Mが俺を見つけた時かなりビビッてた。
後から納得したけど、俺はかなりやつれて、顔も青黒くなって、見た目もヤバかった。

Mに今までのことを話したけど、全く信じてもらえない。
まぁ、俺だってそんな話聞かされても普通は信じない。
けど、俺の風貌を見たのと、連絡しなかったこともあって、
明らかに何か異常なことがあったという事は理解したらしい。
そしてMは、俺の部屋に行くと言い出した。

俺は最後まで反対したし、俺自身は死んでも行きたくなかった。
だけど、好奇心旺盛なMを止めることはできず、
俺の携帯を取りに行くという名目で行ってしまった。
往復1時間弱の距離だが、その日何時間待ってもMは帰ってこなかった。
外の公衆電話から、Mの携帯に電話をかけたが鳴りっぱなしで出てくれない。
Mはどうなってるんだろう・・・と不安になったけど、
気づいたら俺は眠ってしまっていて、起きたら10時だった。
母親が11時に新横浜につくので、急がなきゃいけなかった。
行く途中に俺の家があるから寄ろうかどうか迷ってた時、
Mが真っ青の顔をして帰ってきた。

続く