[母親怖し]

漏れが七歳児だった頃の話

漏れは交通事故で入院していたのだが何分七歳児、心配した母親が泊まり込みで付き添いをしてくれていたのだが、『ある日』を境に泊まらなくなった…。
『忙しい』と言う理由だったのだが、退院後、その『ある日』の話をしてくれた。
その日、母親は漏れが寝付くのを確認してから就寝……何時間か経った真夜中に急に目が覚めたのだが何か様子がおかしい(母親は空気が重苦いと言っていた)。
嫌だな〜などと思っていたら、急に金縛りの状態に陥り、全く身動き出来なくなったそうです。
目を瞑ったまま足掻いていると、周りに複数の気配が……開けてはいけないと思いながらも目を開けてしまったそうです。

母親が目にしたのは部屋を飛び回る約10個の『モノ』が
それは真っ黒でバレーボール大の丸い塊(母親は真っ黒な向日葵みたいな物と形容してましたが)
『何あれ?』と思った瞬間それらは一斉にこちらを向いたそうです。
しばらくしたら『それ』は居なくなり金縛りも解けたそうですが、その後眠れる訳もなく朝まで起きて朝一番に帰りました。

話が終わった後の会話
俺「ちょっ……そげな所に俺だけ置いちょったん?」
母「多分大丈夫だと思ったし、何も無かったから良いでしょ?」
俺「俺が取り憑かれちょったらどうするん!?」
母「大丈夫!そっから太る!」
俺「…………。」
結論:母の方が怖い

俺「そういや、こっち向いたって言いよったけど……何でこっち向いたっち分かったん?」
母「……生首だったから。」
俺「……………。」


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