[首取りの祠]

S「…生首だよ生首。いや正確には頭蓋骨…その祠には頭蓋骨がまつってあったんだよ。」
俺、それ聞いた瞬間背筋に悪寒が走ったのを今でも覚えてる。
S「…しかもさ、その頭蓋骨がまた少し変なんだよね。何か少し人間の頭蓋骨と変わってるような…。
いや…まあ見たの一瞬だったし人間の頭蓋骨自体見た事ないから俺の気のせいだとは思うんだけどね。」
俺「…おまえ…それ絶対やばいって…。」
S「やっぱやばいよね…?俺も見た瞬間これはやばいと思ってすぐ戸を閉めて札貼り直して何度も謝った後逃げるように帰ってきたんだけどさ」
俺「おまえ、そんなんで済むかよ!明日学校終わったら神社行ってすぐに神主さんに事情話しておはらいしてもらえ!
俺もついて行くからさ」
S「おーそうするわ。ありがとうな。」
結局それで俺は話を聞き終わった後けっこう時間がたってたので後味悪いまま家に帰りました。

その次の日担任から隣のクラスのS君が亡くなったと聞かされた。
俺は半狂乱になり担任に聞くと担任も詳しくはわからないとの事。
俺は授業をサボりSの家へ。するとSの家には警察がいて中に入るのを止められたがそこを見かけたSの母が中に通してくれた。
号泣しているSの母に思いきって聞くと朝Sの母がいつものようにSを起こしに行くと
ベッドの上でSの首から上がキレイになくなってSが死んでいたらしい。
俺は頭が真っ白になった。
その後鑑定した結果その死体はSだと判断されたが頭は結局見つからなかったそうだ。
俺とSの家族は警察に決して口外しないように強く口止めされ未解決事件として闇に葬られさりました。


俺はこの話を一生するつもりはありませんでした。じゃあ何故5年たった今俺はこの話をしたのでしょう。
実は最近よく同じ夢を見るんです。
祠の横で笑いながら手招きしているSを…。
Sの頭はおそらく祠にある事でしょう。

俺は明日地元の有名な神社の神主さんに全部話すつもりです。
以上携帯から長文失礼しました。

一応今日神社の神主さんに全部洗いざらい話してきたので報告しますね。
他の人にはスレ違い無駄レスになってしまうんでごめんなさい。

簡潔にいうと神主さんいわく
・今の俺からは怨念や呪いといったまがまがしいものは特に感じられないとのこと
・奉られていたという事から(神主さんもよくは知らないらしいが)
昔この地方では恐ろしい行事や習わしが存在したらしくその中の一つの可能性もあるとのこと
・Sの母にはまだ話さない方がいいとのこと・必ずしも霊的なものが関わってるとは決めつけないこと
・夢の件に関してはとにかく気にしないようにし
もし内容に変化が見られればすぐに連絡すること
を等言われました。
そして来週の木曜日にその神主さんと神主さん仲間の方と俺と三人で
その祠とやらを調査しに行くことになりました。
(俺は行かない方がいいと止められたが強く頼みこんで同行させてもらう事になった)
俺はそれまでにとりあえずこの地方にあったという恐ろしい行事や習わしについて調べることと
神主さん方々に無駄足を踏ませたくないのでその祠のある場所をある程度特定しようと思ってます。
ではそれでは。


次の話

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