[落下感]

もう十数年前、高校の頃の実体験ス。

さあ寝るぞって横になって身体の力を抜いた時に、不思議な落下感。
目は開いたまんまなんだけど、真っ暗な空間に落ちて行く。
2つ並んだ除き穴みたいなのが(自分の目?)どんどん遠ざかっていくんだ。
自分の”中”に落っこちていく感覚っていうのかな。身体はまるで動かない。
で、その穴も見えなくなって完全に真っ暗になったあたりで突然、
耳元に、野太い何人もの男の声で、何度も何度も「帰れ!」「来るな!」と叫ぶ声。
よくわかんないけど行っちゃいけないんだ! と思って
身体を動かそうとしたら、景色はいつもの天井に戻ってた。

で、改めて横になったら同じ落下感。
今度は女性の声でやっぱり何度も「帰れ!」「来るな!」の大合唱。
これも身体を動かそうとしたら戻ってこれた。

3度目はさすがになくて普通に眠れたんだけど、翌朝目覚めてから思い出して凄く怖くなった。
あれ、そのままだったらどこ行っちゃってたんだろう。
当時は金縛りに遭ったりもしてたので、あっち側に近いとこにいたのかな、と。
歳を取るにつれ、そういう経験・感覚もすっかり薄れてきちゃいましたが。


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