[時が止まる場所]
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弟がいくら声をかけても動く気配すら見せず、揺すっても動かない。
それで10分くらいいたのだが、だんだん弟も怖くなってきてしまい、
その場から逃げた。
そして帰ろうとしたのだが、道に迷ってしまい遅くなったらしい。

どう考えても変だと思い、弟と俺と母の3人でその場所に行ってみた。
弟の記憶もあやふやで、 そこにたどり着いたのは家を出てから1時間以上経ってからだと思う。

ほとんど断片的にしか覚えていないが、そこは薄暗くて(夕方だから?)
子供心に不気味な場所だと感じた、神社の近くだったのもあるかもしれないが。
幼い頃の俺は極度の怖がりで、弟と一緒に母の服を掴みながらそこに入ってたのを覚えている。

その道を進んでいくと、そこの小道を入っていった所にAの自転車があった。
そして、そことは反対側の人気が無い道にAはいた。
・・・しかし、Aの体勢がどう見てもおかしい。
Aは隠れようとしていたのか、小道に入った物陰のわきにいたのだが、
蝋人形のように固まっていた。

まるで、Aの周りの時計の針だけが止まったかのように、全く動かなかった。
体勢として、Aはすこし前かがみになっているのだが、
片足だけ中途半端に上がっていて、もう片方の足だけでバランスを取っていた。
それは人間が取れるような体勢じゃなかった。
分かりやすくいうと、マトリックスの特殊効果?ような感じ。
(マトリックスのCMみてA思い出したしw)
どう見ても人間のがとっていられる体勢ではなく、明らかに奇妙な光景だった。

Aを見つけて、もうかれこれ10分くらいそこにいたのだが、
明らかにAは、ふざけてやっているようには思えなかった
(てより、わざとできるような体勢じゃなかったw)

そして、弟の話が本当ならもう4時間はその体勢だったと思う。

そんで少しして、唐突にウチの母がAのぐいっと腕を引っ張ってみた。
すると、Aが突然、「ぐわっ」っとつんのめるように動き出した。
その瞬間、Aはワケが分からない様子で「なんでみんないるの?」等と言っていた。
なんか、多少疲れているみたいだったが、その間の事は何も覚えていない様子で
感じとしては、「少しのぼせた」という様な状態だった気がする。

そういえば、途中からAの母も合流していたな。
たしか、ウチの母がAの家にも電話したんだと思う。
その辺はkwskは覚えてないが。

いま思い出した、Aがいたのは道の真ん中に木が生えてた所だった。
今でも不思議だよ。

67 :以下、名無
>>62
一時間かけてAを見つけて、それで10分ぐらいそこにいたんだ。
かなり昔の事なので時間感覚は曖昧だが。

続く