[一週間過ごした女]

友達Hの実体験の話ね

Hとその友達が肝試しである廃病院にいったそうです。
普通に行って帰ってきたんじゃーそこらへんの奴と一緒じゃないかってことで、
二人ペアになって病院の中を探索し、なんか証拠になるようなものを持って帰ってくる。
っていうルールを作って入ったらしいです。
怖い体験も特に誰もせず、幽霊の話よりも戦利品の見せ合いに夢中になっていたそうです
注射器を持ってきた人、医療品の入っていた袋、いろいろ、『病院っぽいもの』
をみんな持って帰ってきたそうです。
Hはというと、デスクのうえに置いてあった誰かのレントゲン写真を持って帰ってきたそうです。
Hの戦利品が一番リアルだって話になって、誰かを怖がらせようぜって話になったらしいです

ターゲットはその日たまたまバイトで一緒に来なかったN君。
普段からHはその人のアパートに毎日のように出入りしてたのでHが実行人としてN君宅に翌日出向きました。
N君がラーメンを作ってくれてる間に、もってきたレントゲン写真をこっそりN君の机の引き出しに入れたそうです。
そのあと怪しまれないように、他の肝試しに行った面子も、偶然を装い、N君の家に集まってきました。
いつこいつがびっくりするのかみてやろう!って感じでN君のアパートで『いつものように』
を装って、わいわいやってたそうです。そうするとすっかり盛り上がってしまい、
誰しもがレントゲンのことを忘れていたそうです。そうこうするうちに、N君のケータイにメッセージが入ったそうです
メールは高校のときの同級生の女の子で、今から合コンしないか?
との誘いでした。野郎ばっかりでむさくるしいのもあれなので、テンション任せに全員で即効合コンに出向いたそうです。
カラオケボックスで合コン開始。割とかわいい子たちと、仲のよい同級生の女の子に出会い、一行は酒を浴びるように飲んだそうです。
みんなで盛り上がっていって、ふとソファーの横を見ると誰のかはわからないけど大荷物があったそうです。
まあいいやと気にもとめずに盛り上がり続け、合コン終了。
Hは家に帰るのがだるかったのでそこから近かったN君宅に泊めてもらうことに。
んで、女の子たちの番号をゲットして、さー帰宅!ってなったときに、一人の女の子が近づいてきたらしいです。
『ごめーん、あたし今さー、家出してていくとこないんだけど、しばらく泊めてくんない?』
って。N君は、仲良くなったばっかで、そっちが別に俺たちに対して不安とかないならこっちはぜんぜんかまわないけど
と、快く承知。ソファーにあった大荷物はその子の物だったようです。
続く