[鳴り止まない救急車のサイレン]

このスレ向けみたいな体験にあった(これからあるかも?)ので紹介する。
まあ、特に他人からすれば怖くない話だしくだらねーと思うかもしれないけど
俺にとっては洒落にならないことです。

俺の家は山が周囲に広がって人家もまばらな田舎。ほんと何もない。
子供のころから夜中にはよく起きる方だった。
その時よく耳にするのが救急車のピーポーピーポーという音。
またどこかのお年寄りでも倒れたのかーと気にしていなかった。
最近のことだけど、こんな事が起きた。
ある日また夜中に救急車の音が響いてきた。いつものことだと2度寝しはじめたけど
それから5分以上は経過したのにまだ音が鳴り止まない。

今までにもなぜか20分は軽く超えるほど長く音がなっていた夜もあった。
でも俺って鈍いのか不思議だとは何も思ったことが無かった。
眠くてそんなこと気にしてられないってのもあったけど。
その日はその音の異変に気づいてしまった。
10分、15分間すぎてもなり続けているピーポーピーポーという音。さすがに気になる。
部屋の電気をつけてカーテンを開けようとした瞬間、すぐ間近で鳴っているような大音量。
近所の家の犬が激しく吠え出した。
まさか隣の家に救急車がきたのか?とカーテンを開ける。

即座に音は消えた。隣の家は真っ暗で明かりもない。窓を開けてよく目を凝らしたが
いまだ吠え続けている犬の鳴き声の他は特に物音は無かった。
なんとなくがっかりした気持ちで布団に入ったが救急車の音は再び鳴ることはなかった。
まさかこれって音が聞こえていたのは自分だけ?幽霊の仕業?
なんて妄想して一人で勝手に怖がっていた。
次の日、家族に救急車の音の事を聞くと悪い予想が当たったようだ。
案の定そんな音は聞いてないと。近所に救急車に運ばれた人もいなかった。
幻聴だったのか?俺は仕事柄、幻覚中毒を起こす代物をそのまま扱っているがいくらなんでもね。
次また夜中に鳴り出したら臆病な俺はどうなってしまうのだろう。


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