[腹減るマリア像]

ある信心深い少年がいつものように教会にお祈りに行くと、
聖母マリア像がおなかをすかせてると訴えたんだって。
その少年はそれから毎日食べ物を持ってお祈りに行き、
それをマリア様はがつがつと食べたんだって。
しばらくするとマリア様は丸まると太り、「懐妊かw」なんて冗談言う不届き者もいたんだけど。
ある日、少年がいつものようにマリア様に食べ物を供え、お祈りしてると、
「あなたはとてもいい子だから天国へ連れて行ってあげましょう」とマリア様が言った。
少年は嬉しくってマリア様に抱きついた。
すると太ったマリア像は大きな音を立てて倒れ、少年は下敷きになって死んでしまったそうだ。
前からいぶかしがってた牧師さんが斧でマリア像の腹を割いてみると
中から贓物がすごい臭いとともに流れ出たとか。


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