[ロジンサマ]
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崩落部分をデジカメで撮影し、帰ろうとしたとき友人の一人がいきなりうめいた。

そいつの指差す先には何かバタバタ暴れている人間の様な猿の様な生き物がいた。
それよりも驚いたのはその傍らにナタのような物を持った黒い巫女のようなあの女性が!
見るとナタを何本もその変な生き物に投げつけて殺そうとしている。
友人の一人は震えながらスクープだとか大ニュースだとかいいながらデジカメで写している。
ともう一人の友人が急に悲鳴をあげた。
「こっち見てる!」

その後慌てて車で逃げかえった。
帰りの車の中で皆騒いでいる。
「なんだあのばあさん!」
「ばあさん?まだ若い女の人だったろ?!」
「いやばあさんだった!」

そしてデジカメをいじっていた友人がポツリと「データ消えてる…」と呟いたからまた皆大騒ぎ。
オカルトだオカルトだ叫びながら何とか帰ってきた。

しかし落ち着いて考えると随分子供っぽい話だな…といいあい、あれは幻覚だったと話あって別れた。

後日、その話をひいおばあさんの実家を管理している大叔母さんにしてみた。
すると「それはロジンサマじゃないか?」と言う答えが。

しかし分かったのはロジンサマとかいう名前だけ。結局正体は未だ分かってはいない。
誰か類似した話を知りませんか?


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