[身に覚えがない]

今まで金縛りとやらを未経験だったんですが、昨日どうやらそれ経験したみたいなのでカキコします。

普段ならとっくに二階の自室で寝てるところなんですが、その日なんだか目が冴えてて、
午前三時をまわっても炬燵のある居間でぼぉっとしていました。
とっとと寝てしまわないと授業に響く…と思うんですがなぜか気が進まず、その辺をウロウロしてました。
「ちょっと、まだ起きてるの?」隣室で寝てたカーチャンが起きちゃったで、「あ〜もう寝る所だよ」と二階に退散しました。
しかし…ベッドに入っても電気を消す気になれません。布団を被ってまたもや不毛な時間がすぎました。
と、「○○、早く寝なさいよ」ドアをいきなり開けるカーチャン。いつもの放任主義と違う…
こちらが何も言う暇もなく母は電気を消し、ドアをバタン!と閉め去っていきました。
次第にうつらうつらする俺。以下夢↓
目の前に、暗い廃墟、あるいは病院のような建物が建ってます。不気味で入るのを躊躇っていると、
いつのまにやら眼前の建物は馴染み深い我が家に変わっています。
「ただいまー」と家に入り自室に直行する俺。部屋の真ん中に弟が背を向けて立っています。
弟がこちらに向き直って「騙されたね」と呟きました。
!!!! 悪夢から瞬時に目覚めました。
同時に首の下から顔に向けて息ができないほどの強風が吹き付けたような感覚が走りました。
全く動けない…息が苦しい…熱い…汗がドッと出るのがわかりました。金縛り…?
自分の体が動かなくなるなんて…体を起こそうとすると、風圧に胸を押さえ付けられました。
動けない状態が続きました。大丈夫…さっき母親が来た時点で四時。一時間寝てたとして、もうちょっとで夜明けです。
こんなに朝日を待つのが辛い夜は病院で頭をグルグル巻きにされた日以来です。
汗をかきかき待つと近所の教会の鐘が鳴り始めました。つまり六時…六時ってこんなに暗い?さっきと変わりの無い真っ暗闇なんです。

…息が苦しい…
「ゲホッ!」胸の支えがとれたように、咳をした途端呼吸が楽になりました。視界もさっと開け、正真正銘新しい朝が来たようです。
無言で部屋を飛び出し、そのまま支度して学校へ行きました。

で、帰宅後母親に昨夜の事を説明・抗議。
「カーチャンが唐突に入ってきたせいですげーヤバい目にあった。昨日変だったよ?勝手に部屋入ってきて音出してドア閉めて…」
「昨日あんたの部屋からガタガタ音がして様子見に行ったのよ。それにあんたこそ変だった。ニヤニヤ笑ってて不気味だったし」
え?部屋から音?ニヤニヤ笑い?…心当たりが無い…。
結論から言って、母親の言うとおり思春期特有の不安定さからくるモノだったんでしょうか?
【眠れない→記憶に無いニヤニヤ笑い→悪夢→金縛り】家も新築で、霊が出るとは思えないし…
でももしお化けだったら、と昨日の今日で自室で寝れません。居間の炬燵でケーブルTVのピンクパンサー見てます…


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