[ラブホの落書き]


ラブホでの怖かった話
彼女とデートのときに裏通りをぶらぶら歩いていたら小さなラブホを見つけた
そこはしょぼかった(ただの部屋)だったが料金が安かったので金がない学生の俺たちにはありがたく
以来そのラブホを良く使っていた
しかしそこの受付に居るじじいは妙に態度が悪く不快だった。
 
あるとき、またそこに行こうということになり行ったら今までつかったことの無い部屋の鍵を渡され
「お、初めての部屋みたいだよ」などと話しながらその部屋に行った
その他の部屋よりちょっと狭くがっかりしたが、とりあえず荷物を置きちょっと部屋を見てみた
すると
「きゃ!」
部屋の柱か何かの出っ張りで死角になっている部分を覗いた彼女が悲鳴を上げた
俺は近寄り彼女が見ていた場所を見てみた
そこには・・・
「○○○(ラブホの名前)のジジイ死ね」とか「殺す」とかいくつも書かれていたのである。
態度が悪いからか?と思ったがそんなものではない明らかに恨みのこもった書き方だったし、違う筆跡で何個もそのそれほど大きくないスペースに残っていた。
俺たちはそれを見てとても気分が悪くなりその日は何もせず帰った。
 
それ以来そのラブホは使っていない、というかそれからすぐ彼女と別れそのラブホは使いたくても使えなくなった。

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