[囲まれる]

私の叔父が学生の頃に体験した話です。たぶんガイシュツではないと思います。

東京にあるTと言う自殺の名所である団地(今もあるかどうかは知りませんが)に、友達と遊びに行った時、団地の屋上に登ったそうです。叔父はふっと下を見ました。
すると、そこの建物をぐるっと囲むように人々が立っていまそうです。手招きをしながら。
そして、段々上に昇ってきたそうです。叔父は人々の顔が近づいてきた時に気付きました。


顔がね、無いんですよ。


のっぺらぼうなんだそうです。飛び降り自殺した人達。
私は個人的にモタ男みたいな顔をしているのだろうと予想していたんですが…。
「何してんだよお前!」という友達の声で気が付いた時には、叔父は本当に危ない体勢だったとの話。
もし、一人で来ていたら、もし声を掛けるのが遅かったらと思うとぞっとします。
絶対に心霊スポットととかそういう所には行くな、と叔父にも父にも釘を刺されているので多分実話です。
因みに父は『一つ目の丸い変な物体』に金縛りを掛けられた事があるそうです。そういう家系なのかな…?
でも私は全然見えないんですよね。

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